============================================================================ BMP receiver for WonderWitch Copyright (C) 2003 wwcube@yahoo.co.jp ============================================================================ <概要> BMPSaver 2.03 の IL 版を使って,キャプチャー画像を取得する場合の制限 として「/ram0 への保存はできず,XMODEM で直接転送する必要がある」が 存在します。 私は,コマンドプロンプトで make (kmmake.exe or smake.exe) を使って 開発しているので,キャプチャー画像の受信も make のルールに加えようと がんばってみました。 受信には,TeraTerm のマクロファイルを使い,その後の変換に mkfent -r を使うようにしてみましたが,COM ポートの指定が必要だったり, ファイル名の変更が必要だったりと,非常に面倒でした。 そこで,XMODEM を使った fx ファイルの受信から BMP の取り出しまで 一括で簡単に行えるコマンドを作ってみました。 <動作環境> ・Windows XP Home ServicePack 1 ※ Windows 2000, Me 等 Win32 環境で動作するはずですが 時間がないため未確認です。 <インストール> ・WonderWitch の bin フォルダ等,環境変数 PATH に指定しているフォルダに bmprecv.exe をコピーします。 <使い方> (1)基本 TransMagic や TeraTerm 等,WonderSwan と通信を行うプログラムは 終了しておいてください。 BMPSaver の XMODEM 転送が始まってから(液晶右上の○マークが点灯) コマンドプロンプトから bmprecv -v と打ち込んで [Enter] キーを押してください。 WonderSwan の液晶右上の○マークが点滅していれば転送が行われています。 BMPSaver の関数に指定したファイル名で BMP ファイルを保存されます。 (2)make から呼び出す 例1: BMPSaver の関数に指定した名前で保存する Makefile に capture のようなルールを追加します。 --- ここから --- capture: @bmprecv -v --- ここまで --- ※ @ の前の空白は [TAB] で入力する必要があります。 あとは BMPSaver の XMODEM 転送が始まってから kmmake capture を実行すれば,受信を開始することができます。 上記例では -v を指定しているため,転送中に詳細情報が表示されます。 また,-f オプションが指定されていないので,同名の BMP ファイルが すでに存在している場合,数字をつけたファイル名で保存します。 例2: Makefile 中で指定した名前を使って保存する もし,capture フォルダに bmpsaver.bmp という名前で保存したい場合 以下のようなルールを追加します。 --- ここから --- capture: @bmprecv -v capture\bmpsaver.bmp --- ここまで --- このように,ファイル名を明示的に指定した場合には BMPSaver の関数に指定したファイル名は無視して,bmprecv に指定した ファイル名で保存します。-f オプションがないので,同名のファイルが 存在した場合には,自動的に bmpsaver0000.bmp のような名前で保存 されます。 (3)詳細オプション 書式: bmprecv [オプション] [BMP ファイル名] [BMP ファイル名] 保存する際のファイル名を指定します。 省略可能です。 省略した場合には,BMPSaver の関数に指定した名前を使います。 [オプション] 以下のようなオプションが指定可能です。 -com1 から -com256 転送に使うシリアルポートを指定します。 省略した場合には,TransMagic と同じポートを使います。 -9600 または -38400 転送速度を指定します。 省略した場合には,TransMagic と同じ速度を使います。 -f ファイル保存時,同名のファイルが存在していても上書きします。 省略した場合には,同名のファイルが存在した場合,自動的に 4桁の数字を付加したファイル名を生成し,保存します。 -v 詳細な情報を出力します。 -h 使用方法を表示します。 (4)/ram0 に保存したファイルを受信する ・Meg で,/ram0 に保存した bmp ファイル を XMODEM 送信 ・Ged で,/ram0 に保存した bmp ファイルを [File] - [Save] としてから,bmprecv を実行して受信します。 ※ bmprecv 側は,BMPSaver から直接受信する場合と同じ使い方です。 <使用規定> 本ソフトウェアは下記ライセンス条件に合意する限り,その範囲内で自由に利用 することが出来ます。 ・本ソフトウェアは無保証です。本ソフトウェアを使用した結果発生したあらゆ  る結果や損害に対し,本ソフトウェアに欠陥があった場合を含めて著作者および Qute Corporation はその責任を負いません。 ・本ソフトウェアに欠陥が発見された場合でも,著作者および Qute Corporation にその欠陥を改善する義務はありません。 ・本ソフトウェアの著作権表示,ライセンス条件表示を削除してはいけません。 ・本ソフトウェアを著作権者,および Qute Corporation 以外が改変し公開する 場合は,改変した事実,変更箇所,改変者への連絡先を付属文書などで明示的 に表示してください。 ・著作者,および Qute Corporation は,将来,ライセンス条件を変更する権利 を有する物とします。 <参考資料> ・MSDN のシリアル通信に関する記述 ・WonderWitch のヘッダファイル ・WonderWitch の mkfent のソース ・Hatsuyama Kazuhide さんが開発し,Qute の園田さんが IL 対応した BMPSaver 2.03 のソース ・わんだらぁ さんの Broom に付属のドキュメント ・WonderWitch の TransMagic のオプション仕様 ・GAE さんの wwPut のオプション仕様 ・ささお さんの dos2ww のオプション仕様 <最新版の入手> 以下で配布する予定です。 http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Sunnyvale/6193/ <開発環境> ・Microsoft Visual C++ 6.0 Standard Edition <ウィルスチェック> ・Norton AntiVirus 2003 (ウィルス定義ファイル 2003/05/28) <改変履歴> 2003/05/31 Version 1.00 ファーストリリース