WSC Pure Crystal
1. ボタンを Crystal 化
トイザらスで,WonderSwan Color の限定カラーとして,Pure
Crystal という透明な筐体のものが発売されていました(今はもう売っていないようです)。
しかし,パッケージ写真を見ればわかりますが,ボタンが水色だったり,POWER ボタンがオレンジだったりと,イマイチ「Pure Crystal」という感じがしません。
そこで,WonderSwan Color の FinalFantasy 同梱版のボタンを移植してみました。
まさに,Pure Crystal。Power Mac G4 Cube ともよく合います。
準備:
- トルクスドライバ
WSC をバラスには,トルクスドライバという特殊ドライバが必要です。
サイズもいろいろあるので注意。私がやった限りでは T7 というサイズが一番合うようでした。
秋葉原の,工具を扱っているところや,携帯改造関係のアヤシイ店で売っています。
材料:
- トイザらス限定,WonderSwan Color Pure Crystal
- WonderSwan Color FinalFantasy 同梱版
手順:(自己責任でどうぞ)
- 電池をはずす。
- トルクスドライバでトルクスねじを外し,ふたをあける。
- ボタンを取り出す。
- ボタンを交換する。
- ふたをしめて,トルクスねじをしめる。
- 電池をつける。
最後に:
- ボタンは互換性があるので,FinalFantasy 同梱版のほうには,現在オレンジと水色のボタンがついています。
2. 液晶を Crystal 化
★★RマンションWSC★★を拝見したところ,どうも基盤のサイズやねじ穴の位置は,Swan
Crystal と WonderSwan Color で互換性がありそうだったので,ボタンを Crystal 化した WonderSwan Color
ですが,さらに液晶も Crystal のものに替えてみました。
ケースの加工が必要だったりと難易度はボタン交換よりずっと高かったです。
写真では電源を切っているのでわかりませんが,TFT 液晶でとてもきれいです。すばらしい。
準備:
- トルクスドライバ
- 精密ドライバ(マイナス)
- カード状のもの(使い終わったパスネット等)
- ハイテク眼鏡ふきのようなほこりと静電気の出ない布
- エアダスター
- カッターナイフ
材料:
- WonderSwan Color
- Swan Crystal
手順:(自己責任でどうぞ)
- 電池ケースとカートリッジをはずす。
- Swan Crystal の裏側にあるねじを取り分解する。
- 液晶と本体基盤を接続しているフレキシブルケーブルをコネクタからはずす。
本体基盤のコネクタをみると,ケーブルの両脇に黒い部品が見えます。
これを,精密ドライバのマイナスで,基盤を傷つけないよう,交互にケーブル方向に移動させます(押します)。
そうすると,ロックがはずれ,フレキシブルケーブルがはずれるようになります。
- 本体前面ケースから液晶をはずす。
本体前面ケースと液晶は両面テープでくっついています。
これを剥がすため,ケースと液晶の隙間に薄いカード状のものを差し込んで浮かせます。
このとき,ケースのほうを若干よじったり曲げたりすると両面テープがはがれ,液晶が取り外しできます。
とりはずした液晶は,表示面を下にして,ほこりと静電気の出ない布の上に置いておきます。
- 本体基盤を取り出して,静電気に気をつけて置いておく。
- WonderSwan Color のほうも,同様に液晶と基盤を取り出す。
- WonderSwan Color の全面ケースに,Swan Crystal から取り出した液晶を貼付ける。
元の液晶よりひとまわり小さいので,位置をきちんと合わせないと見えない部分ができてしまいます。
実際に,本体前面ケースを上にして,位置を見ながら調整したほうがよいです。
位置が決まったら,液晶の裏から,ほこりの出ない布で軽く押さえて接着します。
- 本体前面ケースから液晶の様子を見る。
ケースと液晶の隙間にほこりが入っている場合,隙間に対し,横からエアダスターを吹き付け,ほこりを飛ばします。
- ボタンを乗せ,本体基盤を乗せ,電池ロック部品の乗せる。
- フレキシブルケーブルをコネクタの奥まで差し込み,精密ドライバで黒い部品の両側を交互に押し,ロックする。
- 本体裏側のケースを加工する。
CPU(というかカスタムチップ)の位置がかわっていて,ふたがきちんとしまらないのでカッターで裏側のケースを加工します。
具体的には,WonderSwan Color のカスタムチップを囲うように仕切りがあるので,これを削って SwanCrystal のカスタムチップに当たらないようにします(写真の赤色部を削ります)。
裏から見て,カタカナのロだったのを逆Lというか┴のようになるようにします。
- 本体裏側のケースを閉め,ねじをしめる。
- 電池ケースとカートリッジをつけてテストしてみる。
最後に:
- WonderSwan Color から取り外した液晶と基盤は,SwanCrystal のケースに入りません(加工すれば入る?)。
ですから,WonderSwan Color の中身と,SwanCrystal のケースはゴミ同然になります。
つまり,もともと2台あった WonderSwan が1台になってしまうことになります。
このあたりの覚悟ができる人だけがやるべきでしょう。
参考:
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