WonderWitch USB Cable
1. ハードウェア編
WonderWitch に付属のケーブルは,PC
との通信の他にWonderSwanに各種シリアル機器をつなぐことができるように考えられた,付属品としてベストなものだと思います。
しかし,現在の PC,特にノートPC には,シリアル端子がついていないものが多く,WonderSwan と PC
を接続するためには,別途,USB - シリアル変換装置が必要になっています。
この場合,接続は
[WonderSwan] --WonderWitchケーブル--> --シリアルクロスケーブル--> --USB シリアル変換機--> --USB ケーブル--> [PC]
のように複雑になってしまい,ノートPCを持ち歩いてプログラムする場合(=PCとの接続だけができれば良い場合)複数あるケーブル類がじゃまになります。
私の場合は,IODATA の USB-RSAQ2
を使って,まさに上記のような形態で接続していたのですが,中古で NTT DoCoMo の Sigmarion II
用のPC接続ケーブル(USB)を入手できたので,PC の USB 端子から WonderSwan
に直結できるできるケーブルを作って,ケーブルまわりをスッキリさせてみました。
準備:
- 半田ごて
- 半田
- 小型万力
- ニッパー
- テスター(配線確認用)
材料:
- Sigmarion II の PC 接続ケーブル(USB)
- 耐熱ケーブル少々(芯が単線のものが扱いやすい)
- WonderSwan 対戦ケーブル(半分でよい)
手順:(自己責任で)
参考:
Bsoft Library(WonderSwan-PC接続ケーブル)
2. ソフトウェア編
Windows 98/Me の場合,ケーブル付属のドライバで動作します。
さて,Windows 2000 や XP の場合なのですが,どうしたらよいでしょう?
ケーブルのコブをあけた時に確認できた2つのチップは
でした。
同じ PL-2303 を搭載している IODATA の USB-RSAQ2 のドライバ(Ver.1.11)を,ドライバ付属の INF
ファイルをいじることで無理矢理 Windows XP で使ってみましたが,どうも不安定でした(すでに USB-RSAQ2
を接続し,ドライバの設定があったのがマズかった?)。
その後,ドライバやドキュメントは,Prolific
Internet Support Center からダウンロード可能と判明。ドライバは,Windows 版のみならず,Linux 用や
Mac OS 用もありました。Mac OS X 用ドライバはVirtualPCと組み合わせての動作確認しました。
追記:
Windows XP 用(兼2000用)のドライバを試してみました。
やはり,Windows XP
では不安定でしたが(どうも,私の環境では通信途中で突然文字化けしてしまう事があるようです。Dual プロセッサマシンだからかも知れません。)同じドライバを Windows 2000 で使った場合には安定しています。
ドライバは,そのままでは,ケーブルのハードウェアIDがドライバの期待しているものとは異なるため,ドライバのインストール時にドライバを置いてあるフォルダを指定しても「ドライバが見つからない」といわれてしまいますので,インストール前に
INF ファイル(ser2pl.inf)を修正しておく必要があります。
具体的には,INF
ファイル中の「VID_067B&PID_2303」を「VID_0409&PID_00C6」に変更しておく必要があります(2か所)。
追記2:
Sigmarion II 用 USB ケーブルの回路ってば,ひょっとすると(株)日立ハイテクノロジーズのページにある,PL-2303 回路図そのままなのではないでしょうか?
参考:
チンゲン菜の工作&実験室(USB<−−>シリアル(RS-232C)変換ケーブル)
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